2024-11-04

2024年の開発日誌まとめ

2024年はiGiが始まりあっという間にTGSも終わり秋になった。去年は小さな作品をつくりながらブログに開発日誌を書いていた。今年はできてなかったので、それをまとめて書いてく。

2024年1月
トロヤさんの紹介で東京パソコンクラブというBSテレ東の番組でMotionRecのPICO-8バージョンを紹介していただく(大感謝)。めちゃくちゃ緊張した。

2024年2月
これまたトロヤさんに紹介していただいたiGiにMotionRecのプロトタイプを応募した。ElecHead作者の生高橋さんがメンターにいたこと、BitSummitやTGSに出展できること、パブリッシャが紐付いてないことがいまの開発状況にあっていたので出した。書類選考と面接を経て4期生に。

2024年3月
この時期は「動きを記録して再生する」システムからどんなゲームが作れるかわからなくてもがいてた(今もだけど)。あとゲームの世界観のコンセプトスケッチをしたり。

2024年4月
iGi4期がはじまる。品川シーサイドにあるiGiを運営するマーベラス社にみんな集まった。まだ4期生の作品も制作者もわからない時期。また、月末にゲームダンジョン5に出展した。そのときはまだゲームの仕様が固まってなくて操作も複雑だった。

2024年5月
謎の店と一緒に謎のハンドサムというポップアップショップをを池袋SEIBUさんでやった。ゲームも展示させてもらいテストプレイとして遊んでる様子を観察した。そこではゲームイベントと違い普段ゲームを遊ばない人も多く、それでも伝わるか?を確認したかった。遊んでもらうと最初の操作やコンセプトが理解できずコントローラーを置いてしまう人が多かった。これではだめだ・・・と思い仕様を大きく変更した。これまで「動きを記録して再生する」システムでの完成形が見えずもがき作っていたが、このときの仕様変更で確実に伝わりやすく、面白くなった手応えがあった。

2024年6月
新しいギミックを作りSNSにポストしまくってた。映像だけ見て伝わるかな...と。なぜかバズった。



2024年7月
京都で行われるインディーゲームイベントBitSummitにiGiブースで出展した。けんじさんのグラフィックがついて藤田さんのBGMや効果音が一式そろい、ギリギリで体験版が完成した。ステージも15分くらい遊べるもの。直前はテストプレイを繰り返し、横から説明しなくても遊べて面白いと感じるか?夢中になるか?飽きないで遊んでしまうか?を検証した。友達に遊んでもらって違和感がありそうなところは全部直した。BitSummit本番、たくさんのひとが遊びに来てくれて「絶対買います」といってくれる人がいてうれしかった。イベントでのテストプレイを見ながら夜にホテルで修正などした。iGiのメンバーみんな同じホテルだったので合宿感があってワクワクした。開発のことやプライベートのことも話して仲良くなれた気がする。




2024年8月
パブリッシャにピッチをするデモデイが10月にあるのでプレゼンの資料をつくったりした。プレゼンは苦手意識があり資料作りも大変だった。英語バージョンも作る必要があり、なんにもわからん状態だった。
また、ゲームの後半部分もプロトタイプをつくりiGi内でテストプレイをしてもらった。新しいギミックを使ったステージを遊んでもらいどのように行動するのかを観察した。そこで作った後半のステージを壊してまた作り直してる。

2024年9月
幕張メッセで行われる東京ゲームショウにiGiブースで出展した。去年ヘルミッペさんに誘っていただきはじめてTGSに遊びに行った。今年は出展する側になっており、人生なにがおこるかわからないな...と。ブースの前を通る人が「あーこれしってる」みたいな反応もありびっくりした。「話題になってるゲーム」と言ってもらえることもあり、一体どこで話題になってるのだろう...?と思った。あと、子供向けに作ろうと思ったことはないけどちびっこがこのゲームを選んで遊んでくれてたのは印象的だった。それに大人よりもクリアが速い。TGSは燃え尽きない程度に頑張った。


2024年10月
iGiデモデイ本番。パブリッシャさんの前でピッチや質問会、テストプレイや対面でお話したりした。緊張して何を話したか覚えてない。デモデイが終わりパブリッシャとの交渉が解禁された。iGiの目的はパブリッシャ獲得なのでがんばらないとな、という気持ち。だけど今より多くの人を巻き込んでいいのか...?低コストで小さな作品を完成させていきたい。面白いと思ってもらえたら口コミで広がってくれたらいいな、くらい。常に不安になりながらアイデアを出し続けているので、今の時点で「めちゃくちゃ面白い作品になります!」なんて言えない。

iGiについて
毎月のメンタリングでは悩んでることを相談に乗ってもらえる。MotionRecはゲームデザインやストーリー、PRマーケティングなどアドバイスいただいた(大感謝)。特にElecHead作者の生高橋さんには専属メンターになっていただき、本質的なアドバイスによりゲームの方向性が決まっていった。5期生もあるらしいので企画とプロトタイプがありクオリティ上げたい!という方はぜひ応募してみてください。
iGi運営、メンターさん、同期のぽまいら、半年間ありがとうございます。


これから
一息ついたのでまた内容を作ってはテストを繰り返す日々になりそう。2~3時間でクリアできるボリューム感を目指して、かつやり込める要素もあったらいいな、くらい。ストーリーの構成はざっくりできてるのでそれにあわせて内容を作っていく。最後まで遊べるビルドを通しで作らないとおもろくなるのかわからないので年内にすべての要素をざっくりでもつくりたい...。


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MotionRecは動きの軌跡を記録・再生する力で荒廃した世界を冒険するレコードパズルアクションです。
https://store.steampowered.com/app/2602230/MOTIONREC/

開発チーム:HANDSUM inc.
Pixel Art:m7kenji
Music:KyoheiFujita
Developer:shoma